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お前と、俺と・・・。
第6章 決意
「何で?何で言わない…?
あいつは、いつもお前の事心配して、本当の弟のよう
に思ってるんだぞ!もちろん、俺もだけど…」
「わかってる・・・わかってるからこそ・・・
まだ言えない。
今この事で、相談出来るのは太一君しかいなくて。
何でもいいんです・・・
出来れば、寮があると助かります、お願いします」
「頭を上げろよ。
あんなに頑張ったのに…いったい、どうしたんだよ
取り敢えず、少し時間をくれ。
で?…純にはいつ言うんだ?」
「就職が決まったら・・・その時、話します」
「わかった! じゃ、俺からは何も言わないから。
でも、いいか!必ず早いうちに、純には言うんだぞ!
じゃないと、俺もあいつに顔向け出来ない。
あいつから、恨まれてしまうぞ…」
「すみません、よろしくお願いします・・・」
「取り敢えず、心当たりあたってみるから…」
俺の肩を軽く叩き、立ち上がる太一君は・・・
笑っていてくれるが、悲しい顔をしている。
「ありがとうございます・・・」
俺も立ち上がり、頭を下げた。