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お前と、俺と・・・。
第6章 決意
「えっ?!…塾講師?
東京って…住むとこはどうすんの?」
「寮があるから、そこに入る事にしたんだ・・・
だから、そこは心配ない。
もちろん、今まで迷惑掛けた分、給料少しだけど
送金するから。
だから、仕事ももう無理しないで!」
「そんな事しなくていいよ
母さん、生活出来ない訳じゃないし。
でも、何でそんな事になったの?言えない事?
言いにくい事なの?」
「ゴメン、いつか・・・言える時が来たら・・・
その時まで、ゴメン・・・」
「そう…わかった。
ところで、純君と彩ちゃんは知ってるの?」
「・・・イヤッ・・・まだ・・・」
「ちゃんと言わなきゃいけないんじゃないの?」
「わかってる・・・もちろん言うよ。
ちゃんと俺から言うから、だから、母さんは絶対
言わないで。
おばさんにも・・・誰にも・・・
絶対言わないでほしいんだ!
これだけは、お願い・・・」
「わかったわ…約束する!
唯にも言わないから、安心して。
でも、自分でちゃんと言うんだよ!」
「母さん・・・本当に、ごめんな・・・」
「もう、いいから…自分の人生だもん
秀…あんたも考えがあっての事なんでしょう?
それだったら、自分が思うようにしなさい!
でも、後悔だけはしないでね
母さんが言いたいのはそれだけよ」
「母さん・・・」