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お前と、俺と・・・。
第8章 そして今・・・別れの時
純side
彩は下を向いたまま、部屋から出て行った。
大丈夫だろうか…
彩、オシャレしてたな
ずっと、今日まで会う事もガマンしてたんだろう。
秀が、学生じゃなくなってやっと自分の気持ちにも
素直に向き合える、きっとそう思ってたんだろう…
いったい何があったんだ?
秀…お前の気持ちが知りたいよ
結局その日、彩が部屋から出てくる事はなかった。
翌日
「誰だ!?」って思うほどの酷い顔
泣きはらしたんだろう…笑っちゃいけないが、髪は
ボサボサ、顔はカピカピ、目は赤く腫れてる。
ここまでくると笑いが…
いかん、いかん! 乙女心を、これ以上傷付けちゃ
大変だ!!
「彩、顔洗ってこい! 少しドライブ行くか?」
「……」
「今日は天気もいいし、ドライブ日和だぞ」
「……うんっ」
「よしっ!じゃ、準備してこい!」
「純兄…ありがとう……」