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お前と、俺と・・・。
第8章 そして今・・・別れの時
彩side
あの日から、時間だけがどんどん過ぎていく
私の気持ちだけは、あの日のまま置いてきぼり
四月になり新学期がスタートし、また慌ただしい
毎日を過ごしていた。
でも、そんな毎日だからこそ、考える時間もなく
仕事に没頭出来て、今の私には、よかった。
そして、五月…GWだ!
突然でビックリするかなー
もしかしたら、私には、会いたくないかも
だって、何も言わず、私の前から居なくなって
教師にならなかったヒデ。
やっぱり、熱が冷めちゃったんだよね
ずっと、約束通り待ってた私がいけなかったのかな
そもそも、5才上の女が本気になったのがいけなかっ
たのかな
それなら、それで…キッチリけじめも付けなきゃだし
会って、話してみようと思って…ここまで来た。
純兄に、今日ヒデが寮にいるかどうか、確認して
もらってるの。
今日と明日は連休だって…それに合わせて来たんだ
連絡は出来ない…純兄は知っていたけど、誰にも
言わない約束をしているみたいで、どうしても教えて
くれない。
だから今日居るかだけ、私が行く事は伏せて聞いて
もらったの。
住所はおばちゃんから聞いて、それだけを頼りに
ここまで来た。