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お前と、俺と・・・。
第9章 前に進もう…
プルルルル… プルルルル…
「あっ、純兄? どうだった? 彩と連絡取れた?」
「おう、今、秀に電話しようと思ってたんだよ。
彩からメールが着て、大丈夫だって
充電ないって書いてて、その後すぐ電話掛けたけど
電源切れてたよ」
「そっか・・・ゴメン、俺もあの後すぐ外出て走った
けど・・・もう、全然わかんなくて・・・」
「イヤッ、悪かったな…秀にも迷惑掛けちまって。
きっと、大丈夫だから!
ところで、秀…仕事の方はどうなんだ?」
「うんっ・・・どうにかやってるよ。
直人さんにも迷惑掛けないように頑張ってる」
「そうか…それならよかったよ。
元気で頑張れよ!今回は、本当に悪かったな 秀…」
「純兄、明日の飛行機って何時?」
「あー…ハッキリ聞いてなかったけど、夕方だったよ
そんなに早くなかった…ゆっくりしてくるって言って
その時間取ってたから…あっ、悪い…」
「イヤッ・・・俺、昼頃から空港で待ってるわ!
そしたら、彩も来るだろう」
「大丈夫なのか?無理しなくていいからな!」
「無理じゃないよ。ただ、誤解させてるかもだし
てか・・・別に、関係ないかもだけどな」
電話を切ると、ある場所に視線を移す
あっ、インターホンが点滅してる
彩が来た時のかな・・・ ピッ・・・
えっ・・・嘘っ・・・
時間を見たら、12時10分
あいつ・・・6時間以上も待ってたんじゃん・・・
彩・・・ゴメンッ・・・