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お前と、俺と・・・。
第9章 前に進もう…
部屋に入ると、私は仁実の話を聞いた。
妊娠中の様子、どんな風に過ごしていたか
周りの人達が、仁実に対して、どんな風にしていた
のか…
旦那さんの家族の、仁実への対応に
私は冷静ではいられない。
何て酷い…そんな人達って、居るんだ…
そんなんじゃ、流産するよ!!
悔しさで、私はついつい拳を握っていた。
「ひー!! もう、本当に考えなよ! あんな所に
また戻るの?
赤ちゃん流産して、今度は…次は、自分もどうか
なっちゃうよ!!」
「そうだよね…でもね、最近やっと、誠一も私の辛さ
をわかってくれるようになって…」
「今?…やっと今?… 遅すぎだよ。
それで、親に言ってくれてるの?」
「どうかな…? よく、わかんないの。
たぶん、前よりは言ってくれてると思う」
「……」
「彩、いつも心配掛けて、ごめんね…
もう少し、頑張ってみるよ!ありがとうねっ」
「仁実……」