この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お前と、俺と・・・。
第2章 誕生…そして成長
小学校高学年になると、俺も男友達と遊んでばっかり
で、女子になんて興味なかった。
俺は、いつまで経っても、何年経っても
ずっとあいつの事だけ想ってた。
その時、あいつは高校生…小学生の俺の事なんて
相手にもしてなかったよな…
まっ、当たり前だけどな。
それでも、俺にはあいつだけだったんだ。
高校二年と小学六年…
誰にも言えない、自分の気持ち。
でも、たった一人、気付いてるヤツがいた。
もちろん、純兄!
俺が小さい時から…イヤッ、生まれた時からずっと
心配してくれてたよな。
学校の帰り道…途中、あいつとバッタリ会ったっけ?
「ヒデー!今帰り?」
「えっ?おぅ、彩・・・今の誰?」
「///あー…うんっ、友達だよ////」
「彼氏?なんだろう・・・」
「へへへッ、バレた?」
「へーっ、やっぱりそうなんだ。それって、みんな
知ってんの?」
「別に自分の口からは、誰にも言ってないけど、純兄
は知ってるよ!」
「あっそ・・・じゃあな・・・」
「ヒデもさ、中学生になったら、彼女なんてすぐ出来
るよ!」
「バッカじゃねーの・・・」
…バタンッ
「なっ、なによ!あいつ、バカだなんてさっ…
いいや! 気にしない、気にしない」
ハーッ、なんで彩ニヤニヤしてんだよ!クッソーッ
イライラする…俺の事、全然眼中にないし。
まっ、小学六年の俺なんて子供だよな。
早く、大人になりたい
早く、彩に追いつきたい