この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
熟女美紗 情交の遍歴
第7章 欲情の花火 医師 健
「絵里、おなかの子どもはどう、元気」
「元気よ。美紗こそ元気そうでよかった。社長に捨てられたから心配してたのよ」
幸一がばつの悪そうな顔をした。
「相変わらず口が悪いのね。岸川さん、しっかり絵里を捕まえていなさいよ、捨てられないように」
「大丈夫です。毎日トンネル掘ってますから」
美紗は口に含んでいたシャンパンを噴き出しそうになって、手で口を押さえた。
「岸川さん、花婿の冗談にしては品がないわね」
「ごめん。お二人にはついつい気が緩んで」
四人は声を抑えながらクスクスと笑った。
「幸一さんは奥様とお二人で何かしていらっしゃるの」
「じつは二人で社交ダンスを始めました」
「そういえば、お宅には立派なボールルームがありましたね」
岸川がそう言うと、絵里が「ボールルーム・・・」と首をかしげた。
「社交ダンス用の部屋で、ヨーロッパの家庭には普通にあるんだ」
「ヘー、そうなの」
「あの家は社交ダンスが好きだった父が建てた家なんです」
「週に一度プロの先生を呼んでコーチを受けています」
「本格的ですね」
岸川が目を丸くした。
「妻はもう夢中で、毎日先生のスタジオに通うほどです」
幸一はうれしそうに語った。
「それにしても、美紗、あなたやり手よね。大会社の社長の愛人の次は院長夫人。妬けるわよ」
「愛人だなんて大きな声で言わないで。人聞きがが悪い。ところで新婚さんのお二人は何か始めたの」
「合唱よ」
「へー。道理でさっき絵里さんが歌った『秋桜』の歌、上手だった。お母さんが号泣していましたよ」
「あれはね、母のリクエスト。娘が嫁に行くことになっても嬉しくてちっとも泣けないって言うから、一度泣かせてやったのよ」
「元気よ。美紗こそ元気そうでよかった。社長に捨てられたから心配してたのよ」
幸一がばつの悪そうな顔をした。
「相変わらず口が悪いのね。岸川さん、しっかり絵里を捕まえていなさいよ、捨てられないように」
「大丈夫です。毎日トンネル掘ってますから」
美紗は口に含んでいたシャンパンを噴き出しそうになって、手で口を押さえた。
「岸川さん、花婿の冗談にしては品がないわね」
「ごめん。お二人にはついつい気が緩んで」
四人は声を抑えながらクスクスと笑った。
「幸一さんは奥様とお二人で何かしていらっしゃるの」
「じつは二人で社交ダンスを始めました」
「そういえば、お宅には立派なボールルームがありましたね」
岸川がそう言うと、絵里が「ボールルーム・・・」と首をかしげた。
「社交ダンス用の部屋で、ヨーロッパの家庭には普通にあるんだ」
「ヘー、そうなの」
「あの家は社交ダンスが好きだった父が建てた家なんです」
「週に一度プロの先生を呼んでコーチを受けています」
「本格的ですね」
岸川が目を丸くした。
「妻はもう夢中で、毎日先生のスタジオに通うほどです」
幸一はうれしそうに語った。
「それにしても、美紗、あなたやり手よね。大会社の社長の愛人の次は院長夫人。妬けるわよ」
「愛人だなんて大きな声で言わないで。人聞きがが悪い。ところで新婚さんのお二人は何か始めたの」
「合唱よ」
「へー。道理でさっき絵里さんが歌った『秋桜』の歌、上手だった。お母さんが号泣していましたよ」
「あれはね、母のリクエスト。娘が嫁に行くことになっても嬉しくてちっとも泣けないって言うから、一度泣かせてやったのよ」