この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
フリマアプリの恋人
第1章 prologue
「その作家さんの作るイヤリングが本当に可愛いの!
どうしても欲しいの。でも、スマホからじゃないと買えないし…。
理絵ちゃんが代わりに買ってあげる…て言ってくれるんだけど、人に迷惑かけたくないし」
常識を心得ている瑠璃子に安堵する。
「イヤリングくらいなら、僕がちゃんとした店で買ってあげるよ」
瑠璃子が首を振る。
「どうしてもその人のイヤリングがいいの!
安いし…すごくすごくセンスがいいの。
可愛くておしゃれで…。
このイヤリングを付けていつか柊ちゃんとデートしたいなあ…て思うの」
可愛らしくねだられ、嫌とは言えなくなる。
「…分かったよ。じゃあ、ダウンロードするよ」
…まさかこんな流行りのアプリをダウンロードすることになるとは…。
そう思いながらアプリを入れる。
会員登録すると、瑠璃子がわくわくしたように、そのハンドメイドのショップのページを開いた。
「…あった!澄佳さん。これが出品者さんなんだ!」
「…へえ…」
…アイコンは綺麗な海の写真だった。
穏やかな…暖かな春の海…。
肝心の商品は…と画面をスクロールすると…
「あれ、全部sold outじゃないか」
瑠璃子はしゅんとしたように頷く。
「そうなんだよ。澄佳さんのイヤリングは超人気商品だから、出品したら速攻で売り切れちゃうんだよ」
「へえ…。この人、プロの作家?」
「違うと思う。
メリマのハンドメイドの作家さんはほとんど素人。
でも澄佳さんの作品は本当に綺麗だし素敵なの。
理絵ちゃんも一つ持っているんだけど、すごく可愛くて丁寧に作られてたの。
だから私も絶対欲しいの」
…こんなに熱心に何かを欲しがる瑠璃子を見るのは初めてだ。
柊司は眼を見張る思いだった。
「分かったよ。協力するよ」
次の瞬間、瑠璃子は歓声をあげて柊司に抱きついた。
「ありがとう!柊ちゃん!大好き大好き!」
どうしても欲しいの。でも、スマホからじゃないと買えないし…。
理絵ちゃんが代わりに買ってあげる…て言ってくれるんだけど、人に迷惑かけたくないし」
常識を心得ている瑠璃子に安堵する。
「イヤリングくらいなら、僕がちゃんとした店で買ってあげるよ」
瑠璃子が首を振る。
「どうしてもその人のイヤリングがいいの!
安いし…すごくすごくセンスがいいの。
可愛くておしゃれで…。
このイヤリングを付けていつか柊ちゃんとデートしたいなあ…て思うの」
可愛らしくねだられ、嫌とは言えなくなる。
「…分かったよ。じゃあ、ダウンロードするよ」
…まさかこんな流行りのアプリをダウンロードすることになるとは…。
そう思いながらアプリを入れる。
会員登録すると、瑠璃子がわくわくしたように、そのハンドメイドのショップのページを開いた。
「…あった!澄佳さん。これが出品者さんなんだ!」
「…へえ…」
…アイコンは綺麗な海の写真だった。
穏やかな…暖かな春の海…。
肝心の商品は…と画面をスクロールすると…
「あれ、全部sold outじゃないか」
瑠璃子はしゅんとしたように頷く。
「そうなんだよ。澄佳さんのイヤリングは超人気商品だから、出品したら速攻で売り切れちゃうんだよ」
「へえ…。この人、プロの作家?」
「違うと思う。
メリマのハンドメイドの作家さんはほとんど素人。
でも澄佳さんの作品は本当に綺麗だし素敵なの。
理絵ちゃんも一つ持っているんだけど、すごく可愛くて丁寧に作られてたの。
だから私も絶対欲しいの」
…こんなに熱心に何かを欲しがる瑠璃子を見るのは初めてだ。
柊司は眼を見張る思いだった。
「分かったよ。協力するよ」
次の瞬間、瑠璃子は歓声をあげて柊司に抱きついた。
「ありがとう!柊ちゃん!大好き大好き!」