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フリマアプリの恋人
第3章 紫陽花のため息
…フリマアプリからのメッセージであった。

急いでメッセージを開封する。
…澄佳さんからだ…!
緊張しながらスクロールする。

「清瀧様
お返事を差し上げるべきか、今日まで迷いました。
清瀧様のあのメッセージは、はっきり申し上げて大変ショックでした」
…それはそうだろう。申し訳ない気持ちで一杯になる。
「私は、清瀧様のことを恋愛対象として考えたことはありませんでした。
…だから、貴方をブロックするべきなのかもしれません。
…けれど、ブロックする気にはなれませんでした。
…なぜなのか、私にも分かりません。
この気持ちが何なのか…それが分からず困惑しております」
…澄佳さん!
思わずスマートフォンを握りしめる。

「…それが何なのか…ご一緒に考えていただきたいのです。
それは私の心をこんなにも掻き乱した貴方の責任です」

…最後の一文はこう結ばれていた。
「私のメールアドレスをお知らせいたします。
こちらは商品ページです。
運営事務局が閲覧するかもしれません。
私と貴方の個人的な事柄を、他人に知られたくはありません」

…柊司は信じられない思いで、メールアドレスを見つめていた。


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