この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
フリマアプリの恋人
第3章 紫陽花のため息
澄佳は金縛りにあったかのようにその場に立ち竦んだ。

…あのひとだ…。
私には分かる…。

…プリマアプリの私のページに突然現れたあのひと…。
唐突に…けれど、とても紳士的に、真っ直ぐに…時には不器用に…私の心の扉を叩いたひと…。
スマートフォンの…或いはPCの画面の向こうから、きらりと輝く知的で富裕で洗練された鱗片を感じさせながら…私を捉えていった…。

…あのひとだ…。

立ち竦む澄佳の前に、男は現れた。
そうして、迷うことなく澄佳を見つめ、こちらに近づいてきた。
男の手が扉を開けた。
…男の背景に広がる夜の海風と共に…嗅いだことのない品の良いフレグランスが漂った。

…男は、その想像した通りの貴公子然とした端正な貌に優しい微笑みを湛え、告げたのだ。

「…夜分に申し訳ありません。
こちらは、小川澄佳さんのお店ですね?
…清瀧柊司です」
/332ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ