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フリマアプリの恋人
第3章 紫陽花のため息
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「澄佳さん…僕は…」
柊司が一歩近づくのを、直ぐさま涼太が憮然としながら制した。
敵意剥き出しの言葉を放つ。
「待てよ。あんた、何者だよ。
澄佳に何の用だ」
「いいの、涼ちゃん。このひとは…お友達よ…」
気がつくと涼太の腕を掴んでいた。
涼太が太い眉を顰める。
「友達?本当か?」
「本当よ…」
そうして、澄佳は恐る恐る柊司を見上げた。
「…清瀧さん…どうしてここに?」
…まだ信じられない。
あの清瀧柊司が目の前に現れたことを…。
そして彼が自分が想像していた以上に都会的な美男子であり、知的で魅力的な成熟した男性であることに、怖気付くような気持ちに襲われたのだ。
「…貴女に逢いたくて…気がついたらここを訪ねていました。
非常識な行為であることは承知しています。
…けれど僕は、どうしても貴女に逢いたかったのです」
男の言葉は真摯で…驚くほどに情熱的なものであった。
側で益々涼太が不審感を募らせているのが、手に取るように分かった。
澄佳は深く息を吐くと、涼太に告げた。
「…涼ちゃん。私は大丈夫だから、二人にして…」
「…澄佳…お前…」
涼太の傷ついたであろう貌は、とうとう見ることはできなかった。
柊司が一歩近づくのを、直ぐさま涼太が憮然としながら制した。
敵意剥き出しの言葉を放つ。
「待てよ。あんた、何者だよ。
澄佳に何の用だ」
「いいの、涼ちゃん。このひとは…お友達よ…」
気がつくと涼太の腕を掴んでいた。
涼太が太い眉を顰める。
「友達?本当か?」
「本当よ…」
そうして、澄佳は恐る恐る柊司を見上げた。
「…清瀧さん…どうしてここに?」
…まだ信じられない。
あの清瀧柊司が目の前に現れたことを…。
そして彼が自分が想像していた以上に都会的な美男子であり、知的で魅力的な成熟した男性であることに、怖気付くような気持ちに襲われたのだ。
「…貴女に逢いたくて…気がついたらここを訪ねていました。
非常識な行為であることは承知しています。
…けれど僕は、どうしても貴女に逢いたかったのです」
男の言葉は真摯で…驚くほどに情熱的なものであった。
側で益々涼太が不審感を募らせているのが、手に取るように分かった。
澄佳は深く息を吐くと、涼太に告げた。
「…涼ちゃん。私は大丈夫だから、二人にして…」
「…澄佳…お前…」
涼太の傷ついたであろう貌は、とうとう見ることはできなかった。
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