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砂漠の薔薇
第3章 |
何も刺激が欲しい訳じゃない。
けど、一緒に住んでいる理由をわざわざ「考えなきゃいけない」今の状況が少し不満だ。
ご飯を一緒に食べるわけでもない。
家事を一緒にするわけでもない。
一緒にテレビを見て笑う時間もない。
なんで私たちは一緒に住んでいるんだろう。
愛しているから、かな・・・
でも、愛されていると実感できない。
セックスレス、、、だから―――
ふと隣に誰がいるのかも忘れ、こーちゃんとの毎日を思い出した。
「ふぅん。色々許してるんだな」
そうね。
「愛されていると実感できなくても愛せるもの?」
「・・・」
常に愛されていると感じられるであろう、この人は
自分が愛している相手が自分を愛しているかなんて疑問を持った事がないんだろう。
きっと求めた女は全部手に入ってきたに違いない。
こーちゃんは・・・
愛してくれていない訳ではないと思う。
「上手く言えないな」
そう。他人に上手く説明はできない。
「彼は優しいんです」
ポロリと言ったその言葉を阿部さんは意地悪く笑う。
けど、一緒に住んでいる理由をわざわざ「考えなきゃいけない」今の状況が少し不満だ。
ご飯を一緒に食べるわけでもない。
家事を一緒にするわけでもない。
一緒にテレビを見て笑う時間もない。
なんで私たちは一緒に住んでいるんだろう。
愛しているから、かな・・・
でも、愛されていると実感できない。
セックスレス、、、だから―――
ふと隣に誰がいるのかも忘れ、こーちゃんとの毎日を思い出した。
「ふぅん。色々許してるんだな」
そうね。
「愛されていると実感できなくても愛せるもの?」
「・・・」
常に愛されていると感じられるであろう、この人は
自分が愛している相手が自分を愛しているかなんて疑問を持った事がないんだろう。
きっと求めた女は全部手に入ってきたに違いない。
こーちゃんは・・・
愛してくれていない訳ではないと思う。
「上手く言えないな」
そう。他人に上手く説明はできない。
「彼は優しいんです」
ポロリと言ったその言葉を阿部さんは意地悪く笑う。