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砂漠の薔薇
第3章 |
家に帰るとこーちゃんは珍しく帰宅していて
それでもリビングでパソコンを開いて仕事をしていた。
「ただいま」
「ん。お帰り」
穏やかな時間は、安心する時間だけど、彼の顔を見てドキドキはしない。
そして、同棲し始めのように、仕事をしている彼の背中に抱きついたりもしない。
それは大人になってモノ分かりが良くなったからか
それとも愛してなくなったからか。
ほんの少し背中を丸めて、右肩が上がっている、見慣れたこーちゃんの背中を見てため息をついた。
「お風呂に入るね」
「あぁ」
仕事をしていても、テレビを見ていても
こーちゃんがリビングに居る限り、隣に居たいと思っていた私はもういない。
こーちゃんの仕事の邪魔をするよりは
お風呂にゆっくり入ってパックでもしようと思う。
湯船につかって、肩を回せば職業病の肩こりが痛くて
パックを顔に着けて「あ~気持ちいい」と声に出してみる。
あぁ、マンションの更新
お風呂から出たら、こーちゃんに確認しなきゃ。
更新費用っていくらだったっけなぁ
酔いも任せて、うっかりすると寝ちゃいそうだ。
それでもリビングでパソコンを開いて仕事をしていた。
「ただいま」
「ん。お帰り」
穏やかな時間は、安心する時間だけど、彼の顔を見てドキドキはしない。
そして、同棲し始めのように、仕事をしている彼の背中に抱きついたりもしない。
それは大人になってモノ分かりが良くなったからか
それとも愛してなくなったからか。
ほんの少し背中を丸めて、右肩が上がっている、見慣れたこーちゃんの背中を見てため息をついた。
「お風呂に入るね」
「あぁ」
仕事をしていても、テレビを見ていても
こーちゃんがリビングに居る限り、隣に居たいと思っていた私はもういない。
こーちゃんの仕事の邪魔をするよりは
お風呂にゆっくり入ってパックでもしようと思う。
湯船につかって、肩を回せば職業病の肩こりが痛くて
パックを顔に着けて「あ~気持ちいい」と声に出してみる。
あぁ、マンションの更新
お風呂から出たら、こーちゃんに確認しなきゃ。
更新費用っていくらだったっけなぁ
酔いも任せて、うっかりすると寝ちゃいそうだ。