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砂漠の薔薇
第1章 デ
別れたくは、ない。
あんなに優しい人はいない、と思う。

彼の好きなモノ、彼の好きなテレビ番組、彼の好きな食べ物、彼の好きな外食のお店、彼の好きなお酒、彼の好きな本・・・・
色々な彼の好きなモノを知ってる。

でも、色々な理由をつけてみるけど
結局のところ、私はこーちゃんを愛してるんだと思う。

穏やかな愛で、私に笑いかけてくれる人。

その優しい感じが私にはたまらなく癒しになって
この人と人生を一緒に過ごしたいと思った。
今でも思っている。

音がしないように静かに閉めたマンションのドアにそっと鍵をかけて腕時計で時間を確認する。

10分後のいつもの電車に乗れる。

更新の手紙と共にじわじわと私の心をザワつかせるそれは
いったい何なのか。
答えは分からないようで、実は知っている気がする。

「今日は、麻子とご飯だっけ?」

今日の仕事をザッと頭で考えて、
7時に約束した同期の事を考えた。

2年前に恋人と一緒にUKに渡った麻子は日本に帰ってくると会う仲で
丁度金曜日の今日、会う約束をしていた。

はぁ。
こーちゃんとの事は麻子の意見は参考にならない、か。

「別れちゃえば?」

考えもせずそう言われると思うから。

そう思ったら、なんだか少し笑えた。
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