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砂漠の薔薇
第1章 デ
「え!まだ別れてなかったの?」
乾杯の後、現状報告をしている最中で麻子は呆れたようにそう言った。
あ、想像と違った。
どこか美味しいものでも食べに行こうよ、と提案した私の意見は見事に却下され
「久しぶりなんだからあそこに行きたい」
そう笑っていう麻子の願いを叶えるために、結局いつもの職場近くの居酒屋に来た。
私は久しぶりでも何でもない。
今週は3回目だ。
でもまぁ、ココに居れば他の社員にも会うだろうし、麻子が元同僚に会いたい気持ちも分かる。
だから私は毎回「美味しいもの」を諦めてこの居酒屋の個室を予約する。
「更新と同時に別れたら?」
麻子は始めはセフレだと悩んでいた彼とUKで幸せらしい。
麻子の正直なオブラートに包まないその言葉に
同じく同期の、のぞみと久美が笑った。
「こればっかりはねぇ~。男と女だから」
自分自身も学生時代から付き合っている彼と腐れ縁だという久美は
笑いながらため息をついた。
「結局愛してるんでしょ」
のぞみは社内恋愛はしないと息巻いていたのに誰もが知る経管のエリート君と付き合っている。
そう。結局は愛してる―――
社内恋愛はしないと言っていても。
腐れ縁だと言っていても。
始めはセフレだと思っていても。
結局は愛してるから、一緒に居るんだ。
セックスレスだとしても―――
乾杯の後、現状報告をしている最中で麻子は呆れたようにそう言った。
あ、想像と違った。
どこか美味しいものでも食べに行こうよ、と提案した私の意見は見事に却下され
「久しぶりなんだからあそこに行きたい」
そう笑っていう麻子の願いを叶えるために、結局いつもの職場近くの居酒屋に来た。
私は久しぶりでも何でもない。
今週は3回目だ。
でもまぁ、ココに居れば他の社員にも会うだろうし、麻子が元同僚に会いたい気持ちも分かる。
だから私は毎回「美味しいもの」を諦めてこの居酒屋の個室を予約する。
「更新と同時に別れたら?」
麻子は始めはセフレだと悩んでいた彼とUKで幸せらしい。
麻子の正直なオブラートに包まないその言葉に
同じく同期の、のぞみと久美が笑った。
「こればっかりはねぇ~。男と女だから」
自分自身も学生時代から付き合っている彼と腐れ縁だという久美は
笑いながらため息をついた。
「結局愛してるんでしょ」
のぞみは社内恋愛はしないと息巻いていたのに誰もが知る経管のエリート君と付き合っている。
そう。結局は愛してる―――
社内恋愛はしないと言っていても。
腐れ縁だと言っていても。
始めはセフレだと思っていても。
結局は愛してるから、一緒に居るんだ。
セックスレスだとしても―――