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砂漠の薔薇
第2章 ザ
私がトイレに行っている間に、他の人が座敷に来たらしい。
もぅ!オトコがいたら、赤裸々な話が出来ないじゃん!
誰よ呼んだの!
若干機嫌が悪くなって
私の席は、と座っていた奥を見る。
新しく来た人が座っていて「もう!」と再び心で悪態をつく。
でも・・・「ん?」
何かが変だと思ってぐるりと座敷を見回せば、麻子ものぞみも久美もいなくて
「ん?」
酔った頭で必死にぐるぐる考えた。
「やだ!」
新しい人が「私たちの」座敷に来たんじゃなくて
私が座敷を「間違えた」んだ!
そう気が付くのにきっと2・3秒のはずなのに
シンとなった座敷の中で、突如入って来て「愛が」とつぶやいた私に
面々は一斉に注目して(そりゃそーだよね)
お互いに「?」のまま見つめあった時間は実際の秒数よりも長く感じられた。
「ぎゃ!すみまぜん!」
恥ずかしさで若干噛んだその謝罪に対してか・・・
気が付くのに数秒かかった私のドンくささにか・・・
それともそもそも座敷を間違えた間抜けさにか・・・
私がふすまを閉めた後、どっと笑いが沸き起こった。
もぅ!オトコがいたら、赤裸々な話が出来ないじゃん!
誰よ呼んだの!
若干機嫌が悪くなって
私の席は、と座っていた奥を見る。
新しく来た人が座っていて「もう!」と再び心で悪態をつく。
でも・・・「ん?」
何かが変だと思ってぐるりと座敷を見回せば、麻子ものぞみも久美もいなくて
「ん?」
酔った頭で必死にぐるぐる考えた。
「やだ!」
新しい人が「私たちの」座敷に来たんじゃなくて
私が座敷を「間違えた」んだ!
そう気が付くのにきっと2・3秒のはずなのに
シンとなった座敷の中で、突如入って来て「愛が」とつぶやいた私に
面々は一斉に注目して(そりゃそーだよね)
お互いに「?」のまま見つめあった時間は実際の秒数よりも長く感じられた。
「ぎゃ!すみまぜん!」
恥ずかしさで若干噛んだその謝罪に対してか・・・
気が付くのに数秒かかった私のドンくささにか・・・
それともそもそも座敷を間違えた間抜けさにか・・・
私がふすまを閉めた後、どっと笑いが沸き起こった。