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御主人様のお申し付け通りに
第4章 おまえ次第
パンツ一枚の永田は、タバコを吸うためにライターに火を付けて、私を見る。

「おまえどうよ、今の生活」

「どうって、あんたに話す必要ないし」

「オンボロアパートの貧乏生活、仕事以外はやる事ないから満たされない分、一人でオナッてるんだろ?」

「オナッてない!」

口元にタバコを加えて、また目を凝らして私を永田は見る。

「食繋ぎで、元旦那にすがってんじゃねぇの?離婚した相手に、よくもまぁ会えるもんだね。気が知れんなぁ」

「関係ないでしょ」

はじまったよ、またコイツの喧嘩売ってくるような毒舌。

吸った煙を静かに吹いて、流し目をして私を永田は睨み付けてる。

「俺、あのオンボロアパート壊して、貸し駐車場にしようと思ってんだ」

「嘘でしょ?」

じゃあ、私はどっちにしろ追い出されるの?

話が違うじゃないか。

だったら、私はバカみたい。

自分の首を締める事になるって言われて条件通り、コイツに逆らわないで素直に言う事を聞いてきてさ。

「マジだけど、どうする?おまえ」

「こ、困るよ。取り止めてよ」

私は永田の布団にくるまる。

「そこでだ」

ヤバイよ、コイツ。

また閃いたって顔してる。

怖いわーーーっ!!

「ち、近寄らないでいいから、そこから話して」

私はまた何かされる、いや何かしろとか命令されるのが嫌で、布団の中にもぐった。

「親元にも戻れない、元旦那に食繋ぎで恥をさらして生きているおまえに、俺からの提案」

「いらんいらん!提案しなくていい!」

ベッドの端に永田は座って、もぐっている私にわざと力を加えてもたれてきた。

ぐるじーーーっ…。

「俺と一緒に住むってどう?」

俺と?

一緒に?

住むだと?!

「ヒェーーーッ!勘弁してよ!鬼畜野郎と住んだら精神病になる!!」

「はい、決まり」

断ってんのにさ、全然私の意思は尊重されないのだね、コイツには。

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