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御主人様のお申し付け通りに
第6章 約束は守れ
翌日は土曜日で休み。

結局ホテルで元旦那と一泊して、喫茶店でモーニングして朝帰り。

3回した。

3回とも、永田の顔でイッた。

私は最後の最後まで、失礼な女だ。

「じゃあな、トシコ。新しい彼氏が出来るまでは、俺がメールで支えてやるからな。人生は一度きりだから、後悔なく頑張るんだぞ」

「あんたは本当に優しい男だったよ~。大好きだよ」

車から降りて、窓越しで話す。

「大好きか。そんな事を言われたら未練残るな…。じゃあな、トシコ」

「うん。あんたも仕事頑張ってね。バイバイ!」

と、手を振って元旦那の車を見送った。

……。

やっぱり、悲しい…寂しい…。

一緒に生活した思い出が、頭の中を駆け巡る。

この選択は正しかったのか、と少しだけ悔やんでしまった。

何だか涙が出ちゃうよ。

ごめんね、大好きだった気持ちは本当だったんだよ。

だけど、自分が少しでも我慢してるのが嫌でたまらなかったの。

指先で溢れる涙をすくってアパートの部屋へと戻る。

眠いから、少し仮眠しよう。

そしたら、心が落ち着くだろうから。
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