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御主人様のお申し付け通りに
第6章 約束は守れ
お昼過ぎに、話し声が聞こえて起きる。

窓から、永田の家の玄関を見ると、業者みたいな男と話込んでいる。

もしかして、駐車場にするって件で?

困った顔してる。

なんだ、アイツも本心は、するかしないかで悩んでるんじゃん。

私には偉そうに、駐車場にするだなんて決めたような言い方してさ。

アホか。

私はまた、布団の中に入って眠った。

夕方まで眠って、トイレを借りに永田の家に行く。

「トイレ借りるね~」

いつもなら、イヤミな説教を言うために、部屋から出てくるのに返事すらない。

夜ご飯を食べた後の、トイレに行っても、私の姿を見ても無視。

お風呂の時間に、お風呂に行っても一言も話し掛けてこないで、また無視。

別に、いつもの事だと思えばいいんだけどさ。

あの駐車場の件で、ぶっちゃけ相当迷ってるのかなぁ。

私が居るから、壊しようにも壊せないとかで悩んでいたらどうしよう。

鬼畜だから、本心は一体何をどうしたいのか、想像もつかない。

アイツ、何気にお節介の世話好きだから。

何だか今日みたいに完全に無視されると、こっちがどっか心配になる。
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