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御主人様のお申し付け通りに
第6章 約束は守れ
「うちのあの孫、あまり言い広めたくはないがね…」

と、お爺さんは私を手招きして、小さな声で耳元で囁く。

鬼畜って?

「メチャクチャ優しい男じゃよん☆」

うーそーだーーーー!!!

その言葉に私は驚き、パンチを喰らったようによろめいた。

「納得できるじゃろ?」

何も言えません。

「背は高いし、顔もいいし、スタイルもいいし、おまけに無口で、性格がまた花丸の二重丸じゃ」

性格悪いの二重丸でしょ。

「頭もいいし、体力もある。そして最後に優しい。…どうじゃ、惚れるぞ~」

惚れる訳ないし。

「あの、お爺さん?自分の孫を誉め過ぎてない?」

ちょっと、ボケてるのかな。

「あの子に頼ったら、損はないぞ」

「あの方が、私では嫌がりますよ」

「それはないな」

キッパリ言う根拠は何なんだよ。

「年も近いし、わしはひ孫の顔を楽しみにしておるよ」

「くっつけたいんか!」

思わず、ズッコけた。

アイツ、自分の身内の中では猫かぶってんだな。

それで、そのストレスを他人に向けるって訳か。

他人の私に。

最悪もかなりマックスじゃん。

ド性格悪いってば。

それを進めてくるとは、なめられたもんだね私は。

なめた扱いしてるのは、どっちだよ。

永田のバカ!

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