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御主人様のお申し付け通りに
第1章 全否定で躾てやる
両親は呆れて、怒鳴り付けてきた。

「もうこの家では、二度と生活させない」

そう言われて思う事。

永田の言う通り。

私は、ワガママで今まで旦那や親に甘やかされていた。

アイツに全否定されるのも、正直な所、間違ってはいないのだ。

頭のどっかで、こんな自分がダメなんだって分かっている。

だからアイツの言う言葉が、イチイチ私の的を得ているからこそ。

永田の言う通りにしてしまう。

躾だなんて、この歳でどう躾るって言うのだろう。

今さら。

水曜日、土曜日が私の仕事休み。

それも、永田に決められた。

「俺の休みに合わせろ、そうしなければ自分の首を締める事になるぞ」

と、半ば脅し口調だった。

まぁ、確かに。

そのおかげで、トイレや洗濯機も貸して貰えるから、いいんだけどね。

他にも言われた。

「俺の所有地に許可なく他人を入れたら、自分の首を締める事になるぞ」

って、友人を部屋に呼ぶなって意味なんだろうけどさ。

誰がこんなオンボロな部屋に呼ぶかー!っての。

あとは、

「俺の話を外でペラペラ話したら、自分の首を締める事になるぞ」

だとかね。

だったら、悪口言われないような態度しろ!
って思うんだよね。
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