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白い指先と甘い吐息
第4章 重なり合う時間(とき)
夏休み前の平日の水族館は空いていた。

お目当てのたくさんのクラゲが入っている
丸い水槽は、青い光で輝いていた。

「俺、クラゲが好きでさ~
いつまで見てても飽きないんだよね」

そういいながら 
クラゲをみつめる貴史の横顔は
悟を思いだせた。

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