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白い指先と甘い吐息
第4章 重なり合う時間(とき)
キスの途中でなつみが囁いた

「貴史さん」

「ん?」

「・・わたしの唇
タコみたいになってないですか?」

「ぶぅあははは」

貴史は思わず噴き出した。

「だって こんな長いキス初めてで・・・」

「そうだな、タコというよりは たらこかな」

「えぇぇぇ!?んもう 貴史さんたら~」

二人は声をあげて笑った。


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