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白い指先と甘い吐息
第1章 校門と赤い車
「先生は耳に髪をかけて、
顔をもっと出した方が可愛いよ」

と耳元でささやいた。

鏡の中には 顔の火照ったなつみが映っていた。


なつみは慌てて

「嫌だ、私ったら。
なんか恥ずかしいです」

貴史は微笑んで

「そんなことないよ。
赤くなった先生って、すっごく可愛い」

そう言って貴史はなつみの首筋に
いきなり唇をあてた。
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