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白い指先と甘い吐息
第6章 鮮やかな夏
貴史はハンドルを握りながら
「初めてなつみを見た時から思ってたんだ。
なんて言ったかな・・・小さな花がたくさんついてて
ピンクでヒラヒラしてて・・・」

「ん?花の名前?パンジーとか薔薇?」

「違う、なんかもっと甘そうな名前・・・」

「甘い?・・・あ!スイートピーじゃない?!」

「そうそう!それだよ!
それに雰囲気が似てるって思ったんだ。
結構いい匂いもするんだよね」
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