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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
夏休みを前に、授業参観が行われる。

「みなさん、今日は授業参観です。
ご父兄の方が後ろにいらっしゃいますね。
でも、あまり意識しないで、いつも通り授業に集中しましょう」

そういって 教室の後ろに目をやると 
ちょうど少し遅れた貴史が入ってきたところだった。


ドキン!となつみの心臓がなり、頬が熱くなったが 
板書をしてなんとか平常心を保とうとした。

なるべく貴史を見ないように努めた。
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