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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
次の朝 遅い朝食をとったあと、二人は鍾乳洞で有名なあぶくま洞へ行った
「中村博士、ここはどんなところ?」
「8000万年という長い歳月をかけて乳白色のフローストーンに覆われ、幻想美を誇っています。
全長約600mの洞内には、鍾乳石や石筍などが 青や緑にライトアップされています。
三層に分かれる洞内で最大のホール「滝根御殿」は天井までの高さ30メートル、他にも竜宮殿や月の世界等々、趣向を凝らした名前が付けられています・・・って書いてあるね」