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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
「絶対に離れないから。何があってもなつみを守り続けるよ。」

「ありがとう。嬉しい」

なつみの頬には涙が光ってた。

「泣いちゃってごめんなさい。いつから私こんなに泣き虫になっちゃったのかしら」

と笑って見せた。

その笑顔に貴史は胸がチクッと痛んだ。

美香の顔が浮かんだからだ。

(帰ったらきちんと話そう。誠意を持って話せばきっとわかってくれる)

貴史はそう思っていた。
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