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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
だが、一日中、美香のことが頭の隅から消えることはなかった。

なつみを大事に思えば思うほど

失うのが怖いのは 貴史も同じだった。

どこからか不協和音が響いてくるような

不穏な空気が高史の足元にまとわりついていた。


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