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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
なつみが、寝ころんだ貴史の頬についた草をそっとつまむと

貴史はその手にキスをし

「なつみ、愛してるよ」

と、ささやいた。

じっと見つめる貴史のまなざしが真剣で、なつみは嬉しかった。


(もし幸せに匂いがあるなら、今のこの瞬間だと思う) 

「忘れられない夏になるわ」

なつみは瞳を閉じた。



部屋に戻りお酒を飲んでいると疲れが一気にでたのか、無性に眠くなり、貴史はなつみに膝枕を頼んだ。

そしてそのまま眠りに落ちた。
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