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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
「そういえば私ひとつ貴史さんに聞きたいことがあるの」

「最初ビデオ屋さんから家に送ってもらったあと、運転席で何か話したでしょ?何て言ったの?」

「秘密」

「まぁ!お返しするなんて~子供みたい」

「魔法の言葉を唱えたんだよ」

「どんな?」

「それは秘密」

「んもう~」


貴史は 「俺、もう止まれない」とつぶやいたことを思い出していた。
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