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白い指先と甘い吐息
第8章 翳りゆくとき
悟のお宮参りの写真である。
「その人が亡くなった亜季。あなたとよく似てるでしょ?」
貴史の横で悟を抱き微笑む女性。
(本当に私に似てる・・・)
「申し訳ないようですけど、あなたは亜季の身代わりなのよ。貴史はあなたを通して亜季をみてるの。それは本物の恋愛ではないことぐらい、あなたにもわかりますでしょ」
「これからコンクールの本選も控えていて、貴史さんと私、二人で力をあわせないといけないの。だからなつみさん、貴史さんと別れてください。お願いします。」
そう言って、美香がなつみに頭を下げた。
「その人が亡くなった亜季。あなたとよく似てるでしょ?」
貴史の横で悟を抱き微笑む女性。
(本当に私に似てる・・・)
「申し訳ないようですけど、あなたは亜季の身代わりなのよ。貴史はあなたを通して亜季をみてるの。それは本物の恋愛ではないことぐらい、あなたにもわかりますでしょ」
「これからコンクールの本選も控えていて、貴史さんと私、二人で力をあわせないといけないの。だからなつみさん、貴史さんと別れてください。お願いします。」
そう言って、美香がなつみに頭を下げた。