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白い指先と甘い吐息
第8章 翳りゆくとき
単刀直入に美香は貴史に聞いてみた。
「どうして私じゃ駄目なんですか? 彼女にはふられたんですよね?」
「うん。他に好きな人が出来たらしい」
「だったら私と・・・」
「ごめん、それでも俺は彼女を愛し続けると思う。一生忘れられない人なんだ」
「わからないわ。理想の未来がすぐそこにあるのに、どうしてそれに手を伸ばさないのか」
「きっと君の理想と僕のとでは違うんだよ」
「・・・明日お休みをください。返事はそのあとでしますから」
それだけ言うと、美香は部屋から出て行った。
「どうして私じゃ駄目なんですか? 彼女にはふられたんですよね?」
「うん。他に好きな人が出来たらしい」
「だったら私と・・・」
「ごめん、それでも俺は彼女を愛し続けると思う。一生忘れられない人なんだ」
「わからないわ。理想の未来がすぐそこにあるのに、どうしてそれに手を伸ばさないのか」
「きっと君の理想と僕のとでは違うんだよ」
「・・・明日お休みをください。返事はそのあとでしますから」
それだけ言うと、美香は部屋から出て行った。