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白い指先と甘い吐息
第9章 引き寄せあう心
初枝は自分のしたことが正しかったのか、悩んでいた。
「貴史、もっとちゃんと食べないと倒れてしまうよ」
今日も貴史に食を勧めるが、貴史は無言だった。
暗い夕食のテーブルの沈黙を悟が破った。
「今日なつみ先生お休みだったんだ。」
「え!?なんで?」
「バイクと事故って言ってた。だからしばらく代わりの先生がくるらしいんだ」
貴史は血の気が引いた。
母親に悟を頼みそのままなつみのマンションへ行った。
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