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白い指先と甘い吐息
第11章 出発
「うん。私ね、子供の頃のアルバムに、いつも一人で映ってた。母が撮影するから仕方がないんだけど、それがとても寂しかった。

悟くんには笑顔の家族に囲まれてる写真でいっぱいにしてあげたいの」

「ありがとう、なつみ」


二人は寄り添い、同じ未来を見つめて歩いていた。
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