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白い指先と甘い吐息
第1章 校門と赤い車
そして、なつみの運命を変えた、家庭訪問の時期がやってきた。

どんな父兄がいるのか緊張でいっぱいのなつみだったが、まさかこんな出会いが待っていようとは、この時は夢にも思わなかった。


一日3、4人ペースで、約2週間の間に家庭訪問をする。

初めは緊張から、インターフォンを押す前に何度も深呼吸していたが、それも しばらくすると慣れて、出されたお茶にも少しずつ、口をつけていけるようになった。
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