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白い指先と甘い吐息
第3章 流されて
それは なつみと知り合う 
数か月前のこと。

「今夜 うちにご飯食べにおいで」

と母からの電話に 
悟を連れて実家に帰った貴史。


両親は 父の一樹 母 初枝 共に65歳
貴史の店 マグノリアの元オーナー。
というか、一緒に働いていた貴史に
数年前 いきなり父親が
「俺たちはもう定年だから  店はよろしく」
と言い放ち さっさと引退してしまった。


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