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白い指先と甘い吐息
第1章 校門と赤い車
運ばれているコーヒーカップとソーサーが
カチャカチャと音をたててた。

「すみません お茶を出すのって慣れてなくて。」

照れくさそうに、そういって 
コーヒーとミルクをテーブルに置いた瞬間
彼の袖が小さなミルクピッチャーに当たって
倒れてしまった。


「あああ すみません。大丈夫ですか?」


 
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