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白い指先と甘い吐息
第3章 流されて
両親は 息子を美容師と結婚させたがってた。
自分たちのように 
夫婦で美容院を営んで欲しかったのだ。

でも 貴史が選んだのは普通の女性。
それでも 妻の亜季は気立がよく 
孫も生れてそれなりに
満足していたのだが
亜季が亡くなった今 
また 親のエゴがむくむくと
頭をもたげてきたのだった。


(美香に白羽の矢を立てたのか)
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