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インピオ
第2章 保育器から墓場まで
 だけど。

「あのさ。それたぶんお前だからだよ」

「何がだよ」

「相手がお前だからそうだったんじゃないのかってこと」

 他の友人知人に言わせると、透と一緒じゃない時の柚希がそこまで喜んだ笑顔を見せることは存外稀だったらしく“おまえ、愛されてんだな”などと冷やかされたこともあった、実際に現場を見たことがなかった透は“まさか”と思ったものの友人たちからの反応は男女問わずおおむね一致しており、真実だと思わざるを得ない。

「お前らがなにかやったんだろう?」

「いいや違うね。あれは恋する乙女の眼差しだな、絶対!!」

「間違いないね!!」

「・・・へ、へえぇぇ~~。そうなんだ」

 こんな会話が小学校二年生に上がったころにもう飛び出してくるあたりに情報化社会の波が押し寄せて来ているのを感じずにはいられないが、それに加えてもう一つ彼らが恐ろしいほどにませまくっている原因があった、兄弟の存在だ。

 特に中高生の兄弟姉妹がいる子ほどその傾向は顕著だったがその友人達にも透にもちょうど中高生の兄弟がいた、長男の和樹は地元の進学校である県立橋本高校に通う三年生であり次男の勝は今年で中学二年生、そして末っ子の透は現在小学二年生と、見事に小中高に分かれて配置されていたのだ(ちなみに和樹にも勝にも彼女あり)。

 だけど透の場合はそれだけではなかった、この時の透と柚希の関係性は友人たちの想像をはるかに超えて進捗していたのだ。
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