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歳下の悪魔
第8章  切なさと思い


 今までだけでも、色々な性癖が分かっている。もしかしたら和真も、本当のセックスをするなら、誰かに見られたいのかもしれない。
 それでも構わないと思った。内輪だけの秘密になるはず。また1人、共有者が増えるだけ。
 大地と麗菜も、大学の同期。その大学には変わった性癖が多いのか、私が知らなかっただけで、うちの大学にもたくさんいたのかもしれない。
 理系の人間は、広い意味で変わり者が多いから。
 私もシャワーへ行き、髪を乾かしてからリビングへ戻った。
「はい。優華の分」
 和真にグラスを差し出され、3人で乾杯してから一気に呑み干す。
「凄いねえ、優華ちゃん」
 浩輝が笑いながら、水割りを作ってくれる。
 それも一気に呑んだ。薄目のせいもあるが、それくらいしないと人の前でセックス出来ない。
「あんまり呑むと、出来なくなるよ?」
 そう言いながらも、和真は水割りを作っている。
「じゃあ、そろそろ始めようか」
 私の腕を引いたのは、浩輝だった。



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