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歳下の悪魔
第3章  新たな顔


「その辺に、しておこうか。また泥酔されても困るから」
 和真に、ウイスキーのボトルを取り上げられる。
 私の状態が分かったんだろう。彼に支えられないと、真っ直ぐ座っていられない。
「なあ、次はバックにしてよ。優華に、よく見えるように」
 休んでいた麗菜が四つん這いになると、大地はすぐに挿入した。
「あぁんっ、はぅっ」
 確かにバックの方が、抜き挿しされる性器が良く見える。
「優華も、あんな風にされたい?」
 私は、首を振りもしない。
 つい二ヶ月前まで、月に二度以上はセックスをしてきた。付き合うのはセックスだけが目的じゃないが、忘れていた快感が蘇る。
「あんっ、奥までぇっ、んんっ」
 歓迎会の晩は、私もあんな風に喘いでいたのだろうか。和真は、激しかったと言っていた。もしかしたら、飢えていたのかもしれない。泥酔して元彼と間違え、誘ったのも私からかもしれないし。
 そんなことが頭に浮かぶのは、ウイスキーのせいだろう。半分以上1人で、それも殆ど一気に呑んでしまった。
「んっ、凄いっ、大地ぃっ、あぁっ」
「麗菜は、バックが好きだもんなあ」
 私にだって、色々な体位の経験がある。名前はよく分からなくても、それらは覚えていた。
 何を考えているのだろうと頭を振ると、倒れそうになって和真に支えられる。
「大分、酔っちゃったみたいだね」
「あんっ」
 和真が、縄の前を上に引っ張った。
「もっと感じてよ。いいオカズも、あるだろう?」
 その言葉に、少しだけ残っていた理性が首を振らせる。でもそのせいで、余計にクラクラしてきた。
 麗菜の喘ぎ声に、グチュグチュと抜き挿しされる性器。酔ったせいで、直視出来るようになってしまった。
「あぁっ」
 また縄を引かれ、ビクンと体が動いてしまう。
「さっきから、乳首が勃ちっぱなしだよ。セックス見て、感じてるの?」
 つい首を振ってしまい、またクラクラとする。
「俺達も、する?」
「ヤっ……」
「冗談だよ。優華は、俺の奴隷だからね。言うことを聞けばいいんだよ?」
 奴隷。その単語が、頭の中を巡った。
 私は、何も悪いことをしていない。でも昔の奴隷だって、そうだっただろう。ある日いきなり、奴隷にされる。


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