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歳下の悪魔
第4章  目論見(もくろみ)


「あんっ」
 クリトリスに触れただけで、体中に快感が走る。もう秘蕾は濡れていて、クチュという音が聞えた。
 これ以上、和真とのことを思い出したくない。でも、元彼ももう遠い存在。金曜に見た、2人のセックスのことを考えた。
 ずっと、気持ち悦さそうに喘いでいた麗菜。大地はそれに応えるように、責め続けていた。
「あっ、はぁっ」
 クリトリスを触りながら、もう一方は二本の指を秘蕾に挿れる。
「あぁっ」
 久し振りの感触。本当は、指では物足りない。麗菜のように、性器を挿れられたかった。
 歓迎会の夜のことは、泥酔して覚えていない。私にとっては、元彼と別れて二ヶ月以上セックスをしていないのと同じ。
 指を抜き挿しする度、クチュクチュという音。麗菜ならきっと、早く挿れてと言うだろう。
 今の自分を慰めるのは、自分の指だけ。
「あんっ、はぁっ」
 それでも、久し振りの挿入感は気持ち悦かった。
「はんっ、あっ、あぁっ、んんっ、あぁんっ! あぁっ……」
 自分の悦い所は、一番良く知っている。
「はぁっ……。ふぅっ……」
 束の間の余韻が終わると、また和真の顔が浮かんできた。オナニーをしているのを知られたら、どう思うだろう。
 土曜の彼は少し上から目線だったが、遊園地でもマンションでも優しかった。あんな和真だったら、女性にモテるだろう。
 30歳過ぎの私は、ただの奴隷。今本命がいるのかは分からないが、そんなことは関係ない。
 ズボンを脱ぎ、引き出しから新しい下着を出して、シャワーへ行った。相手のいない今は、下着の上下が揃っていなくても気にしない。
 シャワーで秘蕾の中まで洗い、新しい下着を穿いた。さっきまで穿いていた下着は、既に洗濯カゴの中。
 ズボンを穿き、また布団に潜り込む。
 ライトの点く枕元の時計を見ると、二時を過ぎている。
 明日は絶対に寝不足。欠伸ばかりしてしまうかもしれない。
 でもイった疲れも手伝い、その晩はすぐに眠れた。



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