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歳下の悪魔
第4章  目論見(もくろみ)


 30分ほどでシャワーから出て、ドライヤーを使った。
 部屋に和真の姿がなくて、ホッとする。
 やはり、来る時は宣言するんだろう。それがなかった今日、彼は来ない。
 もう0時近くなり、明かりを消してベッドに入った。
 この週末の疲れが出て、すぐに眠ってしまう。
 和真に起こされて裸になり、縄を巻かれる。また手首まで縛られた。跡が残ると懇願したのに。
 彼は服を着たままで、また私を鑑賞している。私がイけば終わり。それならわざと縄で擦り、早くイってしまえばいい。
 そう思った時、目が覚めた。
 和真に、夢さえも悪夢へと支配されているようだ。
 感じている悪夢を見ていたから、体が熱い。
 部屋着の中に手を入れ、そっと乳房を揉んでみた。
「んっ……」
 既に乳首は勃っていて、それは悪夢のせい。
「はぁっ」
 乳首を摘まみ、自分でグリグリと指を動かす。
 日常的ではないが、オナニーだってしたことはあった。
 元彼が急に土日曜出勤になると、期待していた体が疼いてしまう。元彼のことを思いながら、それを慰める為。
「んんっ」
 余計に熱くなった体は、乳首を弄っただけでは物足りなくなってくる。
 たった、三日間開いただけなのに。
 金曜の夜は、セックスを見せられながら縄でイかされた。土曜日は和真と遊園地に出掛け、ふいにキスをされたがそれだけ。そして日曜と昨夜は来なかった。
 私は本当に、彼に体を支配されてしまったのだろうか。そんな風に考えたくないが、実際に体は正直。
「あぁっ、はぁっ」
 乳首だけじゃ、イくことは出来ない。でも、和真に縛られている時を思い出すのが嫌だった。
 それでも確実に、彼は私の中に住み着いている。
 悔しいし、情けない。
「はんっ、んんっ」
 声を押し殺しながらも、私は部屋着のズボンの中に両手を入れた。



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