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虜 ~秘密の執事~
第2章
真っ暗な寝室に、手袋を外す衣擦れの音がする。
月明かりのみに照らされた寝室。
全裸の椿の腰の上に跨っている執事はジャケットを脱ぎ、椿を見つめながらシュッと音を立てて漆黒のタイを解く。
その姿があまりに色っぽくて、椿は自分の子供っぽさがより際立つようで恥ずかしくなり、両腕で胸を隠す。
「椿様……どうか隠さずに貴女の全てを見せてください」
椿の両手を取った榊は愛おしそうにその指にキスを落としていく。
椿はスコアで指を切った時に舐められた感触を思いだし、腰を小さく揺らせる。
その様子に小さく笑った榊は首、鎖骨へと小さなキスを落としながら、椿の張りのある白いふくらみにそっと手を伸ばす。
「んっ……!」
思わず漏れた声に、椿は片手で唇を覆う。
「声……殺さないで下さい」
「で……でも……」
「お嬢様の可愛い声をもっと聴かせてほしいのです」
耳元でそう囁かれると、もう思考はぐずぐずに溶けてしまう。
「はあ……あ、ああん……あ……」
ピンク色にそそり立った頂きを口に含まれ、こね回されると椿からは悩ましげな声が漏れる。
「ああ、とても美しいですよ、椿様……」
そう言われるだけで、自分がどんどん綺麗になる様な気がした。
近藤に凌辱されたところも、されなかったところも全て榊の唇、指先により暴かれていく。
「あぁ……やあん……ひあっ!?」
腰を撫でていた榊の手が椿の中心に伸びた時、椿はその感触に息を呑んだ。
くちゅり。
否定しようのない水音が椿の鼓膜を揺らす。
「え……な、何?」
「椿様の身体が私を受け入れる為の準備をされているのです」
「ほら」と言われて取られた手は、椿の秘所に当てがわれる。
そこはいつの間にか滴るほどに濡れそぼり、椿の指を濡らす。
「は、恥ずかしい……」
まるで粗相をしたようにそんな場所を濡らしている自分が恥ずかしくなり、椿は顔を背ける。
「恥ずかしいことなんてありません。私は椿様がそれほど私の事を感じてくださっているのだと、とても嬉しいのですから……」
「嬉しい……?」
「ええ、触れてもよろしいですか?」
そんな風に了解を求められても椿は言葉に出来ず、ただ首肯することしかできない。