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虜 ~秘密の執事~
第2章
椿は涙が溢れそうになっても、ずっと榊を見つめ続けた。
まるで今目を反らしたら、榊が自分の傍から離れて行ってしまうという強迫観念に駆られたように、じっと見つめ続けた。
「椿様……貴方には、負けました。私こそ初めてお傍に仕えさせていただいた時から、ずっと貴女の虜です――」
榊の瞳が潤み、涙が滴り落ちそうになったが、椿はそれを見ることは叶わなかった。
榊は椿をその広い胸に抱きしめ、そして「二度と傍を離れません」と呟いた。
自分は変だ。
榊に触れられるだけで泣き出しそうになってしまう。
榊に触れられると、理性が吹っ飛ぶ。
「お嬢様が私に跨って、必死に私を受け入れようとしていらっしゃる。その姿を見るだけで、私は達してしまいそうです」
残暑厳しい八月の終わり。
既にスケジュールを終えた筈の勉強をすると称し、二人は椿の私室に籠っていた。
清楚なライトグレーのワンピースを纏った椿は、榊の腰に跨りそのたぎったものを受け入れようとしていた。
窓からは夕日が差し込んでいたが空調の効いた室内は涼しい。
けれど榊の額には少量の汗が浮かんでいた。
椿はその細い腰を徐々に落とし、榊の雄を呑みこんでいく。
じゅぶじゅぶと埋め込まれていく雄は、ぎちぎちに膣腔を広げていく。
「う……うあん……あっ……」
少し苦しそうな喘ぎ声を漏らし、それでも何とか椿は榊をすべて飲み込んだ。
跨った椿のつま先はぴんと張り、中でびくびくと動く榊の振動に必死で耐えている。
「動いてもよろしいですか?」
頬をさらりと撫でられ、そう伺いを立ててくる榊に、椿は頭を振る。
「や……駄目……もっと」
椿は一時でも長く榊のものを全身で感じていたかった。
動かされるのも好きだが、最奥を貫いた榊の雄がぴくぴくと痙攣するのを子宮で感じるのが、たまらなくいい。
「あ……ダメ、イっちゃう……!!」
椿は動く前にそう言って果ててしまった。
「う……っ」
イった直後の中がぎゅうぎゅうと榊を扱きあげ、射精感を追い立てる。
榊はそれから逃れる様に一度己を抜き去った。