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欲望の行末 ~愛しのアンドロイド~
第2章

「……怖いの……」
「私は怖くありませんよ」
零れた呟きに祐二はそう返すと、そっと絢をその胸の中に抱き寄せる。
その暖かさに、ほっとした絢の瞳から大粒の涙が零れ落ちる。
「……痛いの、いやぁ……」
「優しくいたします」
甘えた様な声を出す絢を、祐二はそっとベッドに横たえる。
「ああ……とてもお可愛らしい……」
上から降ってきた言葉に恐る恐る瞳を開くと、祐二の優しく細められた瞳と目が合った。
とくん。
絢の心臓が小さく跳ねる。
「可愛くなんか……」
絢は自分の痩せすぎて貧相な身体を思い出し、卑屈になる。
「いいえ、華奢なお身体も潤んだ瞳も可愛らしくて、守ってあげたくなります」
父親の好みのプログラミングがされているからだろうが、そう言われると悪い気はしなかった。
頬を染めた絢に、小さく口付けが落とされる。
何度かそれを繰り返した後、首筋に、耳に熱い口付けが落とされる。
それはたまに舌を使ってぺろりと舐め上げられ、そのたびに絢の身体がピクリと反応する。
キャミソールの上から優しく這わされる手は徐々に強さを増し、落とされる口付けは絢の身体に小さな炎を置いていくように、徐々に絢の快感を引きずり出していく。
気が付くとキャミソールをたくし上げられ、絢の白い胸が暗い部屋の中にさらけ出されていた。
「きゃあ……っ!!」
絢は今更ながら恥ずかしくなり、両手で顔を覆う。
「ああ、絢様。見てください。ピンク色だった乳首がそそり立つと、さらにその色が濃く鮮やかに……」
そう言葉を区切り、溜め息を漏らした祐二の事が気になり、絢は顔を覆った指の間から目を凝らすと、祐二はとても興味深そうな表情を顔に張り付け、ゆっくりとその頂きを口に含んだ。
湿った口内に捉えられたものは、唇と舌でコロコロと嬲られる。
絢は声を押し殺してその刺激に耐えていたが、祐二の歯がこりっとそこを甘噛みした時、
「ひゃぁん……!」
押さえていた声が漏れた。
(やだ、私ったら! なんて声出して!!)
それが気持ちいいと察した祐二は何度もそれを繰り返し、絢は散々喘がされた。
「もう、やだぁ……」
泣きが入った絢に、祐二は満足そうにくすりと笑うと、胸から脇腹を舌で辿り、ショートパンツをはいてむき出しの絢の両足に手を這わす。

