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幸せの頂点
第10章 卑怯
何度も味わう絶頂に上手く腰が振れなくなる。
「あっあぁ…。」
全身が震えて声までもが震える。
「満足か?」
部長が笑う。
ゆっくりとベッドに寝かされた。
乳房を鷲掴みにされて脚をはしたなく開き部長がエイトビートのリズムで腰を振る。
「くはぁぁあっ!」
あれだけイッた身体がまだ感じさせられる。
子宮に部長が当たるたびに女としての欲求が込み上げて来る。
「来て…、ねえ…神威…。もっと…来て…。」
「本当、紫乃の中、狭いぞ。」
切ない声…。
部長が苦しげに唸りを上げる。
胸の奥がキュンキュンする。
お腹の奥がビクビクする。
来て…。
貴方の全てが欲しい。
野生の本能を感じる。
より逞しい男の遺伝子を残したいという女の欲望。
だから私は部長を締め付ける。
この人が欲しいからと身体中が部長を締め付けて部長の全てを飲み込もうとする。
私も雌虎だと自覚した。
「緩めろ…。」
「いやよ…、私に感じて…。」
「感じ過ぎてイキそうだ。」
キスを私から求める。
長い舌が私の口の中を犯す。
息すら出来ずに幸せの絶頂へと登り詰める。
イクッ…。
最高の絶頂が来る。
「イクぞ…、紫乃…。」
虎が吠えた。
ズンズンと身体を突き上げられる。
腰を高く突き上げて彼の絶頂に備える。
一番、奥で部長が止まる。
私の体内に迸る熱いものを感じる瞬間が好き。
何度も脈打ちながら私の中でまだ蠢く部長の肉棒が愛おしい。
額に部長がキスをする。
「良かったか…?」
「最高の気分…。」
後は彼の腕の中で微睡む時間が欲しかった。
この幸せが終わる時間が来るのが悲しかった。