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幸せの頂点
第11章 物欲

キュッと乳首が強く抓られる。
「イッちまうぞ…。」
虎が呻く。
来て…。
全部、飲んであげる…。
そのつもりで愛撫する。
「んっ…、んーっ…。」
跪いた自分の内腿にも愛液が流れ落ちる。
彼を愛撫する事で私は興奮を得てる。
彼を悦ばせる事が出来る唯一の女になりたいとムキになる。
こんなにも淫らになれる私を知らなかった。
お行儀良く慎ましく克に寄り添うだけの女だった。
本当の私は男の性器を舐めて悦ぶはしたない女。
そして本物の幸せを貪欲に求める女。
「出るっ!」
私の愛撫に虎が吠える。
「んぐっ…。」
初めての口内射精に陶酔する。
最大にまで膨れ上がる肉棒が私の口の中で暴れ出す。
喉に向けて発射された精液…。
熱く苦いものが口一杯に広がる。
息も出来ず苦しみを感じる。
それでも彼への愛を示したい。
その思いだけで、それを飲み干そうと試みる。
ビュルビュルと私の口から溢れるほどの射精。
全てを受け止めようと彼の性器を吸い上げる。
「本当に怖い女だな…。」
貪欲な雌虎に彼が苦笑いをする。
私の口端に流れ落ちる白濁した涎を部長が拭う。
「貴方の紫乃?」
私の自己満足を部長に求める。
跪く私を抱き締めて部長が耳元で囁く。
「俺の紫乃だ。」
私は幸せの頂点を手に入れる。
欲しいものは手に入れろ。
彼の命令に従う。
部長に抱き上げられてお風呂に行き2人でシャワーを浴びる。
「泊まるつもりだろ?」
「泊まって欲しいのなら…。」
「俺を試すのか?」
「怖いの…、部長と居るとどんどんと私が我儘で貪欲になるから…。」
克と別れると決めたのに…。
未だに、それも出来てない私を部長が気に入らないと思えば私は全てを失ってしまう。

